【リハビリ×機械】音声分析ソフトpraatを使用した構音評価を紹介!

構音の分析をする時に、よく使用する「発話特徴抽出検査」

これは、聴覚印象評価になるので、どうしても客観性に欠けてしまいます。

「客観的に構音を評価したい」

「構音が良くなっているのか分かりにくい」

「患者さんにフィードバックするのが難しくて、モチベーションを維持するのが大変」

といった方も少なくないのでは?

そこで、紹介したいのがpraatという音声分析ソフトを用いた評価方法です。

※発話特徴抽出検査を使わないということではありません。より客観性を出すという意味で使用をおススメします。

 

音声分析ソフトpraatとは?

音声分析を行うことができるフリーソフトです。

オランダのアムステルダム大学のPaul Boersma氏とDavid Weenink氏によって開発されている物で、全て英語で書かれています(-_-;)

日本語での詳しい取扱いについては、Akira Utsugi’s web site (宇都木昭研究室)というサイトがとてもわかりやすく説明しているので、確認して下さい。

実際の写真を用いて、praatの使い方が書かれており、おススメです!

わびさび
学生時代以来、使ってこなかった音響音声学の復習にもなります(-_-;)

しかし、音響音声学に触れておこなかった人は見るだけでも頭が痛くなるかも。

わびさび
(私も最初は。。)

実際には、音響音声学について勉強しなおさずとも、ある程度感覚的に使えます。

なので、使っていきながら覚えるのが一番と思います。

 

実際にpraatを使用してきた感想

私は約3年間ほど、praatを使用してきました。

きっかけは私の先輩が発起人となって継続的に病院でも使っていく事になったからです。

その先輩に教えてもらいながら、現在まで使ってきました。

 

praatは、

  • 音声を視覚化できる
  • 客観的に評価できる
  • 数値化できる(ピッチ、デシベル、フォルマントなど)

点が非常に優れた点と思います。

使ってみて感じたメリット

  • 視覚的にフィードバックでき、患者さんのモチベーションにつながる
  • 紙の上で、構音の変化を伝えることができる
  • 機械を使用することで一貫性の高い評価ができる
  • デモなどで、他職種にもよくなったことを伝えることができる
  • 拒否のある患者さんでも「何か凄そう」と取り組んでくれる など

といったメリットがあります。

現在は使えそうな患者さんには積極的にpraatを使用するようにしています。

 

評価期間も

  • 治療の前後
  • 1ヵ月など中期的
  • 初回介入と最終評価で

など使い分けることで、随時変化を追うことができます。

良い方向に変化がでれば、患者さんのモチベーションにもつながりますし、自分のモチベーションも上がります!

3年ほど使用してみての注意点

  • 患者さんによっては自分の音声を聞きたくないといった人もいるので、精神面を十分に考慮。
  • 変化を出すだけの治療技術がないと、墓穴を掘りかねないので、上手に活用。
  • 録音する際は承諾をとり、個人情報の管理はしっかりと。

 

小児の機能性構音障害児にも有用

機能性構音障害児は、音韻意識というものが乏しかったり、単純に構音障害だけでなくADHDの要素など複合的に持っている子が多い印象があります。

そんな子供たちに対して、『音に対して興味を持ってもらえる』といったメリットがあります。

声を出すと音が波形として見れるのが、面白いようです。

(個人差がありますが)マイクに向かって声を出す、という経験にも興味津々な子も多いです。

 

新版構音検査50枚の絵カード呼称をしようとしても、

  • ジッとしてられない
  • 注意が持続しない

という子に対して、マイクをみせると最後まで元気よく構音してくれる子もいました\(◎o◎)/!

 

また、親御さんとのラポール形成にも活きてきます。

機械を使って分析するって、詳しくない人から見たら「何となく凄い」という感想を抱かれやすいです(^_^.)

しっかり評価してますよ、と一種のパフォーマンスとしても有用かなと思います。

わびさび
もちろん、しっかり分析してフィードバックしますよ

 

まとめ:正直、私も全ては使いこなせていません(-_-;)

praatの機能は非常に豊富で、複雑です。

完全に使いこなそうと思ったら、結構な労力が必要かもしれません。。

それでも、

  • 録音の仕方
  • 音声波形の見方 など

基本的なことさえ理解すれば、十分に臨床で活かすことはできています。

わびさび
まずは使ってみることをおススメします!勉強してから使おうと思うと、中々手を出しにくいかと。

【リハビリ×機械】音声分析ソフトpraatの臨床での使い方!

2018.04.10

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ABOUTこの記事をかいた人

20代、田舎で言語聴覚士をしています!「わびさび」を感じられる余裕を持つため、QOLの向上を目指します。リハビリ関連の知識のアウトプットを中心に資産運用などにも取り組んでいます。色々なことに挑戦し、役立つ情報を発信できるように頑張ります!!