【リハビリ訓練】ご婦人方におススメ!チラシを使用した高次脳課題を紹介!

前回、トランプ分類について記事を書きました。

【リハビリ訓練】高次脳機能訓練のトランプ分類課題の効果。応用の仕方も紹介!

2018.04.12

その際に、tiwwtreでこのような貴重なアイディアを頂きました!

今回は、@sasag_stさんから頂いたアイディアを引用させていただき、スーパーの広告・チラシを使って、どんなことが出来るのか考え、それをまとめてみました!

 

見当識の確認と話のタネ

チラシに季節感は大切です

チラシが定期的に発行されているという前提は消費者にとって、とても大事です。

そのお店(会社)が元気で繁盛しているというイメージや、常にキャンペーンをやっているという印象を与えることができます。

引用:ウェブプレス

調べて初めて知ったのですが、チラシには季節感を出すことが重要なのだそう。

つまり、多くのチラシには季節を感じさせるイラストなどの工夫が施されています。

これを利用して病院生活では中々感じることのできない、季節感を感じ取るきっかけとしましょう!

また、地域ならではチラシもあるでしょうから、場所について話題にするのも良いかもしれませんね。

その後は、

「今お野菜高いですね!」

「入学式の時期ですね~」等、

話のタネとして活用することもできます。

わびさび
『今』を話題にして会話をすることで、リアリティ・オリエンテーション(現実見当識訓練)として活用しましょう

 

視覚探索課題

チラシにはたくさんの商品が並んでいます。

「32インチテレビどこにありますか?」

「何個ありますかね?」

「一番高い商品は?」

などと、視覚探索課題として活用できます。

また、チラシは気軽に折りたたむことが出来ます。

折ることによって、刺激量を調整できるので難易度も簡単に変更できます。

 

計算課題

チラシに乗っている商品には値段がついているはず。

  • 1000円以下で好きなものをお買いもの
  • 買う商品を指示して合計いくらか計算してもらう など
わびさび
暗算、筆算、電卓、そろばん、対象者にあわせて方略を選択することで多くの人が取り組めそうです!

 

遂行機能課題

「晩御飯にカレーを作りましょう!」などと、

料理を作る設定を作り、必要な材料をチラシの商品から選択していきます。

必要であれば、

  • チェックをつける
  • メモを取る など

方略の学習も促していきましょう。

  • 値段の計算までして、いくら金額を用意する必要があるのか。
  • 地元のチラシなら、地図を用意してお店までのルートの確認。
  • 何時までに作る必要があるのかを逆算してタイムスケジュール作成。
わびさび
一連の買い物という作業を考えてみるのも良いかもしれませんね。

 

PACE訓練に応用

 

主に失語症の訓練法ですが、コミュニケーション練習として非常に応用の利く訓練です。

会話を効果的に進めるスキルを拡大する訓練として、コミュニケーション能力促進法(Promoting Aphasics’ Communicative Effectiveness)がある。訓練に自然な対話構造を取り入れ、失語症者の実用的なコミュニケーション能力を改善させることを目的としている。

引用:藤田郁代,失語症学,医学書院,東京,2009,203‐204.

チラシには結構細かく情報が載っていたりもするので、ヒントも出しやすいのではないでしょうか。

同じチラシを共有することで、

  • 「右側にある」
  • 「1000円以内の」
  • 「○日特売日の」

などと、ヒントの工夫し甲斐がありそうですね。

 

集団リハ・レクに活用

 

  • 1000円以内で誰がたくさん物を買えるかゲーム
  • 連想ゲーム(○○と言えば何?といった質問でチラシの中から同じ商品を選べるとOK)など
わびさび
ご婦人方を中心に話しが弾みそうです!

 

 

語想起課題、カテゴリー分類課題の導入として

チラシの商品って

  • 日用品
  • スポーツ用品
  • 食料品 など

カテゴリーごとに分類されているんですよね。

語想起やカテゴリー分類課題が難しい方に対して、最初の取り組みとして行うには結構よいのかなと。

  1. チラシを確認しながら大きなカテゴリーで想起や抽出を行う(野菜とか)
  2. 想起・抽出された商品を切り抜いて、小さいカテゴリーに分類していく(野菜だったら「柑橘類」「青物」など)

 

わびさび
その後は、語彙焦点化セラピーなどにつなげることもできそうです!

語彙焦点化セラピーとは

目標語について意味カテゴリーを3段階に分け、第一カテゴリーは広い上位概念、第二カテゴリーは上位概念であるが第一カテゴリーより狭い範囲、第三カテゴリーは第二カテゴリーの下位概念とし、カテゴリーごとに複数の単語を想起していくというものである。(中略)患者があるカテゴリーで語彙を回収することが困難になったときに、「検索方略」を使うことを練習させる。

引用:竹内愛子,失語症臨床ガイド,協同医書出版社,東京,2003,pp55

※詳細は書籍を参照してください。

わびさび
チラシの切り抜きでノートを作ってみるのも面白そうですね。

 

コラム:カテゴリーカードを使用して、値段設定してみた。

チラシが手元になかったので、野菜絵カードを使用。

6枚ほど並べて、別紙に値段を記入。

  • ネギ:50円
  • 玉ねぎ:100円 など

「合計1000円になるようにカードをとってください」と指示。

必要に応じて、

  • 紙と鉛筆
  • 電卓

などの代償方略を促す。

チラシは商品が多かったり、写真や文字が小さかったりして、チラシの種類によってはやや難易度高めです。

なので、チラシを使う前の最初の導入として、カードを使用するのは結構良いかと。

わびさび
患者さんの取り組みはとてもよかったです!

 

まとめ:興味関心を意識するということ

リハビリのためと分かってはいても、単純作業は中々意欲的に取り組めませんよね。。

私も、計算問題100問やりましょう!みたいなこと言われたら、「えー」となってしまいそうです。

今回のようなアイディアは、リハビリを楽しく行うという意味で素敵なアイディアだなぁと感じました。

チラシを使ったリハビリなどは生活場面を想定しやすく患者さんの取り組みもよさそうです。

実際に、少し取り組んでみた感じとしては、やはりご婦人方は発話量が増えますね。

特に値段に関しては、興味関心があるようでした(^_^.)

 

今となっては新聞を取らない世帯がふえてきましたが、高齢者の方々(特にご婦人方)の多くは、チラシをみてお買い物をしていた世代のはずです!

主婦魂というのがあるのかは分かりませんが、少しでも安い商品を探そうと普段からチラシを確認することによって、チラシチェック能力的なものが高いご婦人は多いのではないかと思います\(◎o◎)/!

『昔の血が騒ぐ』といった、情動を刺激することでリハビリに対して能動的な参加が期待できそうだなと感じています。

わびさび
しっかり評価したうえで、適切なリハビリを提供する。そのリハビリが楽しければ、なおのこと良しです!

 

参考文献

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ABOUTこの記事をかいた人

20代、田舎で言語聴覚士をしています!「わびさび」を感じられる余裕を持つため、QOLの向上を目指します。リハビリ関連の知識のアウトプットを中心に資産運用などにも取り組んでいます。色々なことに挑戦し、役立つ情報を発信できるように頑張ります!!