【リハ栄養】ベッド上安静で1日1.5%筋肉量が減少!?寝たきり、栄養不足が及ぼす筋肉への影響について。

わびさび
こんにちは。専門職向けですが、一般の人にも分かるように書いたつもりです。寝たきり、栄養不足が筋肉へ及ぼす影響をまとめました。

病気をして入院をすると、今まで家事や仕事をして動かしていた体を、全く動かさなくなりますよね。そうすると、一気に筋肉を使う頻度が減少します。

そして、ベッド上で安静にする以外に基本的にすることがないので、日中はベッド上でテレビを見て過ごしているor寝ていることが多くなります。更に、動かないのでお腹もあまり空かず、栄養不足に陥りやすくなります。

わびさび
特に高齢者の場合は顕著にこの傾向が。。

場合によっては、ベッド上で安静にしていることも大切ですが、過度な安静は筋肉量の低下を招くことになりかねません\(◎o◎)/!

今回は、

  • 筋肉の減少を招く疾患はどんなものがあるのか。
  • 入院してベッド上に安静することが、どれだけ筋肉に影響を及ぼすのか
  • 低栄養はどれほど筋肉に影響を及ぼすのか
  • どのような対策が必要か

について、まとめました。

筋肉量が減少する原因

立つこともできなくなるかも。。

  • 加齢
  • 低活動
  • 低栄養
  • 病気

の4つが主に関与しています。

中でも加齢は最も影響しやすく、1年で1%筋量が減少すると言われています。

わびさび
高齢になって何もしなければ、あっという間に寝たきりの危険性が\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

筋肉の減少に関与する疾患

悪循環・・・

  • 認知症

⇒活動量が低下や食欲不振で低栄養。⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒認知症のリスクが向上・重症化。

  • 糖尿病

⇒インスリン作用不足などの症状により、筋肉量が減少。⇒活動量が低下。⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒インスリン抵抗性も弱まり、糖尿病のリスクが向上・重症化。

  • 骨粗鬆症

⇒骨折を起こす⇒活動量が低下。⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒活動量低下は骨量低下を招くため、骨粗鬆症のリスクが向上・重症化。

  • 心不全

⇒入院や安静状態が続く。⇒活動量が低下。⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒酸化ストレスなどが増加し、心疾患のリスクを向上・重症化。

  • 転倒・骨折

⇒運動機能が低下。⇒活動量が減少。⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒筋肉が衰えることで転倒のリスクが向上。

  • 排尿障害

⇒頻尿や失禁により外出意欲が低下。⇒活動量が減少。⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒骨盤底筋群(排尿のための筋肉)が衰え、排尿障害のリスク・重症度が向上。

  • 脱水・熱中症

⇒筋肉痛や痙攣⇒活動量が減少⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒体内の水分量も減少し、脱水のリスクが向上。

  • 摂食嚥下障害

⇒ご飯が食べられない、むせる。⇒栄養障害を招く。⇒筋肉量の減少し、更に活動性が低下。⇒咀嚼筋(噛むための筋肉)や咽喉頭筋(飲み込むための筋肉)が衰え、摂食嚥下障害のリスク・重症度が向上。

わびさび
一つの病気で様々な病気を招きかねません。悪循環に陥らないことが大切です!

 

キーワードは、抗重力筋活動

重力に逆らえ!

人間は立っているだけでも重力に逆らうために、抗重力筋という筋肉が活動しています。

つまり、人間特別なことをしなくとも、極論立つ・座るだけでも、筋肉をある程度刺激しているということです。普段何気なくしていることですが、この何気ない日常の活動が大切なのです<(`^´)>

栄養不足、寝たきりで1日1.5%筋量減少!?

寝過ぎはよくない

1日ベッドに横になっているだけで、0.5%の筋量が減少すると言われています。更に2割栄養が欠乏した状態になるとその3倍のスピードで筋量が減少します。

つまり0.5×3倍=1.5%も1日で筋量が減少してしまうのです(/_;)

わびさび
いかに、ベッド上で安静していることが筋肉に影響を与えるか、、恐ろしいですね((+_+))
無重力状態だと、1日で1%の筋量が減少します\(◎o◎)/!なので、2週間も宇宙にいたら、立つことも難しくなるみたいですよ。 

 

入院すると、50%ほどの確率で筋肉量が低下する?!

リスク管理が大切!

入院によって、過剰に筋肉量が低下することを医原性サルコぺニアといいます。

原因は、ベッド上での過度な安静と運動・食事制限によるものです。なので最近は、リスク管理を行ったうえで、早期離床を促して適切な運動と十分な栄養をとっていく必要性が言われています。しかし、当たり前になってきている昨今でも、転倒や誤嚥性肺炎と言ったリスクから、極力ベッド上から動かさないといった病院が多いのが現状です(/_;)

実際、入院すると50%の確率で過剰な安静により筋量が低下したとの研究報告もあります。

わびさび
リスクマネジメントをした上で、適切な運動と食事を行うことが大切!これを支援させていただくのも言語聴覚士の仕事の一つになります!

 

対応策は?

横にならないだけでもOK

結論から言うと、

高タンパクな栄養を摂取して、運動療法を行う

ことが重要です。

高タンパクな食事

タンパク質の中でも特に、BCAA(筋肉痛を抑制する)が多分に含まれている物を摂取すると良いようです。

 

まぐろやサンマなどの魚類、牛肉や鶏肉などの肉類、卵、大豆、乳製品などに多く含まれています。バランスよく1日3食摂取することが大切です。

沢山食べれないって人は、間食でチーズなどを摂取するなどの工夫を!

運動療法

筋肥大⇒高負荷(最大で約8~12回できるぐらいの負荷)

が従来の考え方でしたが、現在は低負荷でも運動回数を増やすことで高負荷と同等のトレーニング効果があることが分かっています。

なので、無理して高負荷な運動をせず、負荷の軽い運動をゆっくりと繰り返して行いましょう!怪我の予防にもつながり、結果継続して続けることができます。

極論、座っている時間を増やすだけでもリハビリに

ベッド上でずっと横になっているのは、全く筋肉を使えていない状態です。このままでは、筋肉量はどんどん減っていきます。なので、リスク管理をしっかり行ったうえで、極力ベッドから離れる時間を増やしていく事が大切です。

わびさび
座位をとるだけでも、リハビリになります。姿勢が良いとより効果的!
年齢は関係ない!?
90歳でも筋肉量が改善した例があります。つまり、人間何歳になっても筋肉量をアップすることはできるということです<(`^´)>

 

まとめ: 安静のしすぎは逆にリスクをとっている!

休み過ぎは体に毒。ほどほどに。

せっかく、治療のために病院に入院しているのに、安静によって筋肉量が減少して状態が悪くなるのは本末転倒です。

リスク管理を行ったうえで、

・高タンパクな食事を摂る

・適度な運動療法を継続する

ことで、

・早期にベッドから離れる時間を増やしていける身体機能を作っていく

ことが重要です。

私は言語聴覚士なので、

・十分な栄養を安全に摂取する

・リハの中で離床を促す

などの支援をさせて頂きます!

早期に運動療法を開始しないと、最終的な病気の改善度が不良になるという研究報告もあります。

わびさび
リスクマネジメントをした上で、早期離床を支援していくことが大切というお話でした。

参考文献

1)Akima H, Kuno S, Suzuki Y, Gunji A, Fukunaga T. 
 
2)Benjamin T Wall, Luc JC van Loon.
 
3)Biolo G, Ciocchi B, Stulle M, Bosutti A, Barazzoni R, Zanetti M, Antonione R, Lebenstedt M, Platen P, Heer M, Guarnieri G.

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ABOUTこの記事をかいた人

20代、田舎で言語聴覚士をしています!「わびさび」を感じられる余裕を持つため、QOLの向上を目指します。リハビリ関連の知識のアウトプットを中心に資産運用などにも取り組んでいます。色々なことに挑戦し、役立つ情報を発信できるように頑張ります!!