言語聴覚士とは!

わびさび
こんにちは、わびさびです。私は言語聴覚士という仕事をしております。

一般の人は言わずもがな、医療関係者の方でも、

「言語聴覚士ってなにしてるの?」

って感じで具体的に何をしているのかはよく知らない方が多いです。

この理由に、

  • 自分や身内に病気(の中でも限定的)になった人がいなければ、関わる機会がほぼない
  • 比較的新しい国家資格で、歴史が浅く人数が少ない
  • 個室でリハビリを行うため、医療関係者でも何しているかわかりにくい

といった理由があります。

正直、社会的な認知度は非常に低い職業です。友達などに話しても、「知ってる!」って人にあったことありません(-_-;)

そこで、今ブログ第一報として、言語聴覚士という職業への理解を深めてほしいという思いもありまして、私がしている仕事の紹介をしたいと思います。

言語聴覚士って何?

主にコミュニケーションを支援します。

言語聴覚士の主な対象者は脳血管障害(脳の血管が破れる、詰まってしまうことによる脳の障害)によって、コミュニケーションや飲み込みに困難を来した方です!

具体的には、

  • 言葉が話せなくなった、また呂律が回らず話しにくくなった人
  • 言葉を聞いても、意味が理解できなくなった人
  • 食事中によくムセてしまい、飲み込みが難しい人 など

脳の病気によって出現した上記のような問題に対して、社会復帰をお手伝いし、再び自分らしい生活が送れるように支援させて頂く職業です。

その他にも、

小児領域

  • 言語発達が遅れている(年齢を重ねてもおしゃべりできない等)
  • 発音が上手にできない(か行⇒た行になる等)
  • 先天性の問題で食事や言葉に支援を要する(遺伝子異常や脳性麻痺等) 
成人領域

  • 食事中よくムセるようになった、寝たきりでご飯を食べれなくなった
  • 舌癌等によって、言葉を話すために必要な器官が障害を受けた

脳血管障害の方だけでなく、幅広く「コミュニケーション」「飲み込み」に関する問題に対して支援させて頂いています。

 

看護師や理学療法士(リハビリ職としてはこっちが有名ですかね)などと同じで医療・介護に関する国家資格になります。

わびさび
1999(平成11)年から国家資格になったので、比較的新しい資格になります。

 

どこで働いているの?

  • 病院(約7割)
  • 福祉施設(約1割)
  • 保健施設(約1割)
  • 教育機関(約0.5割)
  • その他(0.5割)

が主な言語聴覚士の職場となります。

わびさび
私は病院で働いています!

主な対象となる障害

脳血管障害

  • 失語症
  • 構音障害
  • 高次脳機能障害
  • 嚥下障害

小児発達

  • 言語発達遅滞
  • 自閉症スペクトラム
  • 吃音
  • 構音障害

高齢者

  • 難聴
  • 嚥下障害
  • 認知症

などが対象となります。

それぞれの障害についての記事は今後随時作成していきます!

 

どんな人が多いの?

基本的には女性社会かな、、

男女比は1:4と女性が多い

他の療法士に比べて力仕事が少なく、また細やかな気遣いや感受性といった女性ならではの特性から、コミュケーションという側面を支援するのに適しているからかも知れません。

もちろん、男性でも全然働けます!しかし、女性が多い職場なので、職場内での上手な立ち回りは必要とされるかも知れません。また、職場で配置される人数も少ない傾向にあるので、他部署の人と積極的にコミュニケーションと取るなどの社交性は必要です。

 

年齢は30歳代以下が半分ほどを占めており、比較的若い人が多い

比較的新しい国家資格のためか、働いている人はまだ若い人が多いです。そのため、今後の努力次第では言語聴覚士の世界で活躍していける状況ではあります。

 

社会人経験を経てから言語聴覚士になる人も多く、年上の人が後輩・部下になるなんてことも多い

リハビリ職の社会は基本的には年齢による序列ではなく、経験年数による縦社会です。特に言語聴覚士は、社会人からなる人も多く、年上の人が後輩なんてことはざらにあります。

また、言語聴覚士は専門職ならではの能力主義な側面もあり、経験年数を重ねているだけは肩身の狭い思いをすることになる可能性があります。

 言語聴覚士は、国家資格なので一度資格を取ってしまえば一生働き続けることができます。なので、資格をとってから別に勉強をしなくとも働いてお金をもらうことができます。そのため、資格を持っている人でもピンからキリまで実力に差がついてしまうのです。
わびさび
経験年数=実力ではありません。

他人の人生を左右するリハビリの専門職としてプライドを持って、生涯勉強できる人が向いているのかなと思います。あまり根詰める必要はないと思いますが。

 

どうやってなるの?

普通に真面目に勉強すれば大丈夫!

養成校に2~4年通って国家試験に合格すると有資格者として働けるようになります。

年1回2月ごろに国家試験があるのですが、毎年合格率は65~75%くらいです。まぁ、普通に養成校に通って真面目に勉強していればまず落ちることはないと思います(4年制学校の場合)。

基本的には就学年数が少なければその分だけ、学校生活は余裕がなくなり、勉強は大変です。

それでも、真面目に勉強していれば「国家試験」は大丈夫でしょう。が、、、実際には学校を無事卒業して受験資格を手にする方が難しかったりします。

医療・介護系の専門職には実習というのがあります。だいたい、4週~8週間ほど2回くらい実際に病院に行き、直接患者様との関わりや仕事内容を教わります。

実は、これに躓く人が多いです。特に、人とのコミュニケーションが苦手な方は苦労をされるかと。

最低限、バイザー(実習地先の先生)とコミュニケーションがしっかりと取れる必要があります

勉強はできなくとも(最低限は必要ですが)、コミュニケーションさえバイザーや患者様と取ることが可能であれば、充実した日々を過ごせると思います。

私の場合は、最初にある実習で先生方とコミュニケーションがうまく取れず、非常に苦労しました(全く勉強していなかったのも悪かった・・)。その失敗を踏まえて、積極的に先生方とコミュニケーションをとったり、勉強して知識を蓄えたことで、残りの実習では充実した日々を送れました。

わびさび
また、体験談などをブログに記載したいと思います!

どこでどんなことをしてるの?

 

基本的には個室でリハビリ

なぜかというと、脳の病気をしてしまうと、刺激がたくさんある場所では、注意散漫になったりして集中することが出来ないからです。勉強する時に周りが騒がしいと集中できないですよね。脳の病気をすると特にそれが顕著になります。

また、声を出すリハビリを行うため、広い部屋では他の利用者に迷惑ですし、声を出す本人も恥ずかしかったりします。特に言語に障害を受けて上手に話すことが出来ない人は、人前で話すことに苦手意識を持ち消極的になりやすい傾向があります。誰だって、苦手なことを人前でやりたくはないですよね。

わびさび
このように、集中できて、心置きなく声を出せる環境作りが必要なためです。

声を出す筋肉を動かす練習

麻痺などによって、体だけでなく、顔や舌・喉といった筋肉も障害を受けます。それにより、呂律が回りにくくなります。また、呼吸をしている筋肉も障害を受けるので、声が小さくなります。更に、麻痺によって左右非対称になるため「見た目」の問題も、、、顔はまず目に入るところなので、気になりやすい場所でもあります。

このような問題に対して、病前の状態に極力近づけていけるように筋活動を促すためのトレーニングを行っていきます。直接顔に触って効率よく動く練習をしたり、実際に声を出して筋肉を動かしたり等々。筋の状態をしっかり評価した中で、元の状態に戻れるように指導・アプローチさせて頂きます。

言葉を司っている脳を活性化させる練習

言葉を表出・理解する機能は、基本的には左脳にあります。これが障害されると、

  • 声を出す為の筋肉などは正常でも、言葉がでない、また思っていることと違う言葉が出る
  • 耳は聞こえても、言葉の意味が理解できない

といった症状が出現します。

このような問題に対して、言語機能をしっかりと評価させて頂き、リハビリプログラムを立案させていただきます。実際には絵カードを読んだり、字を書いてみたりなど、その人のレベルに合っていて、かつ最も効率よく障害された脳機能を賦活できるようにアプローチさせて頂きます。

その他

飲み込みの練習をしたり、全般的な脳活動を賦活する練習をしたり、機械を使ってコミュニケーションを補う練習をしなりなど。幅広く、その人らしい生活を送るためのお手伝いをさせて頂きます。

また、障害を受けた方だけの努力では手の届かないところもあります。そのため、家族や友人などのその人を取り巻く環境に対するアプローチもさせて頂きます。コミュニケーションにおけるポイントを指導させて頂いたり、食事のリスクについて説明させて頂いたりなど。

 

まとめ

主に歩けるようにリハビリする理学療法士、手が使えるようにリハビリする作業療法士といったリハ職種は知っていても、コミュニケーションが取れるようにリハビリをする言語聴覚士という職種は知らない方も多いと思います。

もし、少しでも興味を持たれた方がいらっしゃったら、「めざせ、ST(言語聴覚士)」など日本言語聴覚士協会が監修を行っているサイトがあるので覗いてみてください!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

20代、田舎で言語聴覚士をしています!「わびさび」を感じられる余裕を持つため、QOLの向上を目指します。リハビリ関連の知識のアウトプットを中心に資産運用などにも取り組んでいます。色々なことに挑戦し、役立つ情報を発信できるように頑張ります!!