言語聴覚士のお金事情。給料、需要、今後について。今できることは。

わびさび
「言語聴覚士は国家資格!一生安泰だ」と思っていた学生時代。

言語聴覚士として働いて約4年、そんな夢のようなことはありませんでした。

 

リハビリ業界は今後、戦国時代に突入しようとしていると言っても過言ではないのでは?

と思うほどに先行きが暗い話ばかり聞くことが多い現状。

リハビリの資格は国家資格なので、食いっぱぐれることはないはず。。

しかし、お金のことを何も考えずに臨床に取り組んでいては金銭面で苦労することにはなるかも(/_;)

 

将来は、車を買って、結婚して、子供ができて、、、etc。

人生、節目ごとに大金が必要になることがたくさん(-_-;)

正直、お金のことを考えると不安が、という人は言語聴覚士に限らず多いはず!

やはり、人生を謳歌するためには、お金は大切なツールです。

 

どの職種にも言えますが、給料を上げるには努力が多かれ少なかれ必要です。

だからといって、見当違いの努力をしても、無駄とはいいませんんが、非効率的でしょう。

せっかく努力するなら方向性、つまり、戦略をしっかりと立てた方が効率的なはず。

今回は、私の知っている限りの給料アップにつながる努力の方法を紹介します!

戦略を立てる一助になれば幸いです<(`^´)>

本当に安いのか?まず知っておきたい新人言語聴覚士の給料・年収について

まずは、現実をみるべし。

現状を確認しましょう。

給料・年収

求人情報や私の周りの人に聞いてみた結果、給料・年収の平均は大体以下のようになっています。

新人言語聴覚士の給料・年収

  • 給料:約18~23万円
  • 年収:約300~400万円

私の場合も丁度このくらいです。

20代の平均年収は約350万と言われているので、平均的程度にはもらっていると言えるでしょう。

セラピスト全体の給料は減少傾向!?

年々セラピストの給料は、医療・介護の診療報酬改定ごとに減少の一途をたどっています(-_-;)

養成校の乱立による供給過多、医療・介護費の削減等の色々理由はあります。

同じリハ職種の理学療法士は、昔は700~800万ほどの給料をもらっていた時代もあったようです。

わびさび
現在、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の給料に差はないので、それと比べると良き時代もあったのだなぁと感じますね。
言語聴覚士は最初から。。

言語聴覚士は比較的新しい国家資格(第1回1999年)です。それ以前から言語聴覚療法に携わっていた先生方は、資格を持たずにリハビリをしていたそう。なので、現在よりも給料が低かった先生方も多かったようです。

そう考えると言語聴覚士は昔に比べると給料は上がっているのかも。。

 

時給

言語聴覚士には、パート・非常勤で働く選択肢もあります。その場合は時給でのお給料です。

言語聴覚士の時給

時給:約1200~3000円程度

普通にアルバイトするよりは、もらえる金額は多いですね。

しかし、決して高くはないです。。

わびさび
高い授業料を払って国家資格を取った割には、、、といったところ。

 

昇給・昇進の話

競争だ!

生涯仕事を続ける場合、昇給はどのくらい?、役職手当は?という問題は非常に重要です。

初任給が低くても昇進や昇給が良ければ、50歳ごろには高いお給金を頂けているのですから。

昇給

私の聞いた中では、結構な幅があります。

昇給事情
昇給:約500~2000円

(公務員:5000円~10000円)

リハビリ職種は、他職種に比べて初任給が高く、昇給は少ない傾向があるようです。

10年、20年と続けるうちに他職種と大きく差がついてしまう可能性が。

公務員の場合は、給料を決める仕組みがあるので例外です。

わびさび
最初はいいですが、年をとってからのことを考えると。。
なぜ、昇給が低いのか?

セラピストは1単位ごとに診療報酬を得て、それを基に給料をいただいています。

これは、国家資格さえ有していれば算定可能で、スキルや経験年数により報酬が増えたりはしません。

つまり、経験年数30年のベテランセラピストと新人セラピスト、どちらがリハビリを提供しても、得られる診療報酬は同じということです。

スキルアップしても、経験年数を重ねても、得られる診療報酬が変わらなければ、病院の利益は変わりません。

昇給は微々たるものになるのは自明の理。安い給料で新人を使いまわした方が良いということで、継続して勤務しても昇給が少ないなんてことはめずらしくありません。

 

昇進

給料を上げる場合、考え得るもっとも分かりやすいのが昇進ですね。

確かに管理職になることができれば、役職手当がつくので給料は上がるでしょう。

しかし、

  • ストレス増大
  • 仕事が増える
  • 時間外手当がつかない など

諸々の事情もあるように管理職ならではの大変さもあるようで、昇給に見合った手当がもらえるかもやや疑問が残るところです。

どんな役職があるの?

リハスタッフの数が多い場合は、その人数をまとめるためにも、(偉い順)部長、課長、係長、主任といった種々の役職が必要になります。具体的には、リハビリテーション部の部長、PT・OT・STそれぞれの課長、種々の仕事の責任を管理する係長、PT・OT・STそれぞれの主任といった構成になります。

課長ほどになると多くの場合、臨床はせずに管理業務を行うことが多いようです。

 

待遇

あなたは、どっちの道に?

リハビリ業界は学歴主義なのかという問題。

卒業校による違い

卒業校

  • 大学卒
  • 専門卒

などの、卒業校による違いはほぼないようです。

経験年数

  • 2年過程
  • 3年過程
  • 4年過程

などの、教育年数によるお給料の違いも私の知る限りではほぼ差はないです。

公務員として働いた場合のみ、卒業校や教育年数の違いが、初任給や昇給額に反映されるようです。
わびさび
卒業年数に幅があるので、同期入社での年齢バラバラなんてよくあります。

 

領域による違い

言語聴覚士が働く領域には、

保険領域

  • 医療領域(病院など)
  • 介護領域(老健など)

があります。仕事内容に違いはありますが、基本的に給料に大きな差はありません。

 

対象領域

  • 成人領域(脳血管障害など)
  • 小児領域(発達障害など)

対象領域による、給料の違いもほぼないようです。

提供サービス領域

  • 入院
  • 通所
  • 訪問

での違いをみると、訪問は給料が高く設定されている場合が多いです。

私の知り合いでもお金事情から回復期病院などで一定期間勤めて勉強してから、訪問業界に転職する方が多くおられます。

訪問リハビリの性質上、一人で家に行ってリハビリを提供する必要があります。

わびさび
新人では対応しづらい点も給料が良い理由かもしれません。

 

勤務時間

書類業務の多いところは、残業、残業、残業・・・

基本的には、大体8時~18時となっています(実働8時間)。

看護師のように夜勤をしてリハビリをすることはありませんが、ケアスタッフの代わりとしてリハスタッフが夜勤する場合はあるようです。

残業も働く場所によってまちまちです。

場所によっては、夜9時まで残って仕事をする必要のある所もありますし、定時に帰れる場所もあります。大きな病院ほど、仕事量は多い印象です。

わびさび
セラピストだからリハビリだけしていれば良い。

ということはもちろんなく、書類業務というものがあります。。

リハビリ業界は年々、書類関係の仕事が増えている印象が(-_-;)

必然的に、仕事量も増え、残業が当たり前という所も少なくありません。

目標単位数がある?

病院も経営なので、一日○単位目標に仕事をするなどノルマ的なものが決まっている場合もあります。

1日18単位=6時間(残り2時間は書類作成など)。

 

ボーナス

目に見える情報だけに躍らされないように。

ボーナスは基本給×○ヵ月分となっています。

言語聴覚士の場合、約2~4ヵ月分がボーナスとして設定されているところが多いようです。

 

ここで、注意しなくてはならない点が。

基本給以外に、働く場所によっては資格手当が設定されている場合があります。

この資格をもっていたら、手当として+○円払いますよ的なやつです。

この手当自体は頂けるお金が増えるのでうれしいのですが、、単純に喜んでよいとは限りません。

その理由は、ボーナスに関係してくるからです。

基本的に総支給ではなく、基本給×○倍といった計算の仕方をされることが多いのです。

具体例
 例1:月総支給20万円(基本給15万、資格手当5万)、ボーナス3ヵ月分。

  年収=240万円(20万円×12ヵ月)+45万(15万×3)=285万円

 例2:月総支給20万円(基本給18万、資格手当2万)、ボーナス3ヵ月分。

  年収=240万円(20万円×12ヵ月)+54万(18万×3)=294万円 

つまり、基本給が低く、資格手当が高い場合はボーナスは低く、結果的に年収は低くなってしまいます。

 

退職金はどのくらいもらえるのか?

幸せな老後を手にするために、、

病院などで会社員として働き続けるのであれば、退職金も気にしておきましょう。

一般的には大学卒の会社員であれば、退職金は平均で2,000万円前後です。

これは、勤続20年以上かつ45歳以上で定年退職した場合です。

 

さて、リハ職でも同様の金額をもらえるのかが問題になります。

多くの病院などでは、退職金を設定しているところが多いとは思いますが、細かい金額については書かれていません。

退職金は、

  • 給料
  • 勤続年数

これら2つと、正の相関関係があります。

それを考えると昇給の少ないリハ職は平均より退職金は低くなり、転職を繰り返すとさらに退職金は低くなるでしょう。

 

また、自己退職or定年退職どちらの理由で退職したのかでも貰える金額は大きく変わります。

自己退職の場合は給付率が50%以下と設定されているところがほとんどのようです。

つまり、自己の都合での退職となると退職金は微々たるものになります。

 

リハ職は転職しやすい件について

国家資格で、能力さえあればどこでも働けるため、転職をしやすいメリットがあります。そのため、病院を転々とする方も多くおられます。一つの場所にずっといる人の方が珍しいような印象です。

転職する際には、退職金のことも考慮してみましょう。もしかしたら、転職によって月給は上がっても、生涯年収は低くなっているかもしれません。

将来のために、年金を自分で積み立てるのも一つの方法です。

わびさび
確定拠出年金は言語聴覚士の方々にはぜびおすすめします。給料が少ないのであれば、節税を心がけましょう!

「個人型確定拠出年金」(通称iDeCo)ってなんだ?知らなければ損をしているかも!!!

2017.07.12

セラピストの今後の待遇

希望はいずこに、、

皆さんは、2025年問題をご存知でしょうか。

医療・介護関係のお仕事をされている方はよく耳にする言葉だと思います。

2025年には、団塊の世代(第1次ベビーブームが起きた時に生まれた世代)が75歳以上になり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が認知症という、超高齢社会に突入すると言われています。

高齢者が増えるとどうなるのか。当たり前ですが、社会保障費が急増します。

伴って、今後医療・介護費は約1.3倍になり、約150兆円に増加すると言われています。

日本は少子高齢化の社会。

社会保障費は増加するが、その保障費を支える20~50代の数が少ない現状です。

実質的に一人あたまの負担は1.3倍以上になっていきます。

 

働いている年代の負担を増やしても、この問題を解決するのは困難です。

このままでは、社会保障制度が成り立たなくなる可能性が。

そうすると、当然国としては社会保障を継続していくために、医療・介護費を削ることを考えます。

どこから削るのか。削減案の一つとして、リハビリの削減があがっています。

厚生労働省は病院での過剰なリハビリの削減に乗り出す。患者に長時間のリハビリを実施したにもかかわらず効果が出ていない場合、2017年4月から1日あたりの実施時間を制限し、病院が受け取る診療報酬を最大3分の1減らす。医療費の伸びを抑えるとともに、患者の体や費用の負担を減らす狙いがある。

引用・出典 日本経済新聞

もし、このような削減が実行されれば、リハビリを提供する時間が減ることになり、伴って診療報酬も減り、まわりまわって私達セラピストの給料も当然ながら減っていきます。

 

私が働いている病院も、入退数が多い回復期のある病院なので、リハビリによる診療報酬の削減対象です。

しかし、アウトカム評価(FIMを使用して、リハビリテーション施設の実績を評価する指標)にて、一定水準の実績を上げている(FIMの点数が向上している等質の高いリハビリを提供している)ことが認められれば、今まで通りの診療報酬を取れるようになっています。

つまり、今後は質の高いリハビリを提供しているかどうかで、得られる診療報酬に差が出てくるということです。

今後もこのような傾向は強くなっていくのではないかと考えています。

 

現状、リハビリの質を向上しても直接的に給料が上がることはあまりありません。

しかし、リハビリの質が低いと給料が下がるということは、今後大いにあり得るということです。

わびさび
頑張って、現状維持。先行きは明るいとは。。涙

 

言語聴覚士の需要について

いつまでも求められる存在に、、

日本は少子高齢化社会のため、今後10年ほどはリハビリの需要は高まっていく事が予想されます。

しかし、20年後、30年後はどうでしょうか。

 

言語聴覚士のリハビリの対象の多くは脳血管障害の方です。

脳血管の患者さんは多いわけではないので、病院に配置される人数は少ない傾向にあります。

国家資格として先輩の理学療法士・作業療法士は、整形疾患などリハビリ対象の領域が広く、多くの人数が求められているにもかかわらず、養成校の乱立ですでに供給の飽和状態を迎えようとしています。

言語聴覚士も他人ごとではありません。2025年以降のことを考えてみましょう。もし、高齢者数のピークが2025年であれば、それ以降高齢者は減っていく事になります。

脳血管障害の発症年齢のピークは70歳以上と言われています。

つまり、高齢者が減る=脳血管障害の人が減る=リハビリを必要とする人が減るということです。

また、医学の進歩と共に脳血管障害も減少の一途をたどると思われます。

非常に良いことですが、言語聴覚士として求められる場面が減るのは確かです。

 

2025年までは、国に必要とされ、増やせるだけ増やされたセラピストたち。そして、ただでさえ必要とされる絶対数が少ない言語聴覚士。

20年後は働きたくても働けない、働けても低賃金なんてことも可能性としてはあり得るのです。

わびさび
いざという時のために、今できることを考えなくては!

 

言語聴覚士が給料upするための方法

努力の先に成功がある。

給料アップにつながる、具体的な方法を大きく3つに分けて紹介します。

  1. 転職する
  2. 管理職になる
  3. 副業をやる

それぞれ具体的に確認してみましょう!

転職によって給料アップを狙う?!

転職を重ねることで給料をupしている人は結構いらっしゃるようです。

しかし、運の要素もあるでしょうが、多くは努力してきた人たちなのだと思います。

転職で給料アップできる人

  • スキルを磨いて実力のある人
  • 自己プレゼン能力が高い人
  • 情報収集能力が高い人 など

もしくは、元々の環境が劣悪であって転職する勇気をもって行動を起こせた人です。

結局は、行動あるのみ。

現状に不満を頂いていて、給料アップという目的をもち、何かしらの行動を起こせる人は転職を行っても成功しやすいのではないでしょうか?

個の実力のある人ほど、行動力があり、不満を感じれば同じ場所に留まらない傾向があるように思います。

給料だけでなく、福利厚生面もしっかり確認しておきましょう!
転職先を選ぶ際には、ついつい給料に目が行ってしまいがちです。福利厚生が充実していれば、給料は変わらずとも、生活はグッと楽になる可能性があります。社宅・住宅手当がある、社員食堂がある、研修会費が半額など。

給料ばかりに目を向けず、広い視野で転職を検討しましょう!給料は上がったけど、生活が苦しくなったなんてことにならないように((+_+))

わびさび
今の給料以上の仕事をしていると、胸を張って言えるように研鑽を行っている人は成功するはずです!

管理職になって手当をもらう!?

堅実な方法ですが、非常に時間のかかる方法でもあります。

リハビリ業界も例にもれず、年功序列な気質が。誰もが認める跳びぬけた実力があれば別ですが、管理職になるには相応の時間が必要になります。

さらに、大前提として、実力が伴ってなくてはいけません。

言語聴覚士は職人気質。

専門家なので、職人気質なところがあります。なので、実力ある人に対しては、仮に人間的に尊敬できなくとも、ついていこうと思えるのですが、逆に能力の低い人には反発が生まれやすい傾向があります。つまり、実力のない人にはついていきません。

ライバルは言語聴覚士だけでなく、理学療法士や作業療法士もいると考えると、席はそんなにはないでしょう。。その中を勝ち抜かなくてはいけません。

さらに、臨床以外の能力も多々求められます。

  • 指導力
  • マネジメント能力 など
わびさび
給料はアップするかも知れませんが、相応の働きを求められます。

隙間時間をみつけて副業を頑張る!?

手軽に始められますが、それなりの収入を得ようと思えば非常に大変ではあります。

  • ブログで広告収入を得る
  • セミナーを開催する
  • 本を書く
  • 県士会などで講師を務める
  • 学校で講師を務める
  • パートに出る  など

病院などで働きながら+aで、収入源を見つけるといった方法です。

どれもこれも、一朝一夕には上手くはいきません。

しかし、スキルアップの一環として取り組むとすれば非常に良い選択肢となるのではないでしょうか?

ブログやセミナーなどを通して、本業の給料以上に稼いでいる理学療法士や作業療法士の方々は多くいらっしゃいます。

わびさび
夢のある話ですね。

起業してキャリアを自分で築いていく!?
最近では、パラレルキャリア(本業の他に第2のキャリアを築く)に取り組んでいる方も多くおられます。ある程度、副業の収入が安定すれば、個人事業主として起業することも比較的手軽にできるようです。

 

未来のためにしておくべきこと

目指す方向を確かに。チャンスをつかみ続ける!

リハビリ業界の戦国時代を勝ち抜くために、未来をつかむために、今しておくべきことを考えてみました。

スペシャリストになる

唯一無二の存在へ!

言語聴覚士は専門職。

大前提として、高い専門性をもっている必要があります。

専門性の乏しい学生知識どまりのセラピストは今後淘汰されていく可能性が。

「俺は(私は)言語聴覚士だ!!何でも聞いてくれ!!!」くらい胸を張って仕事ができるようにスキルアップを図っていく必要があります。

 

言語聴覚士が対応することの多い失語症、構音障害、嚥下障害、種々の高次脳機能障害。

一つの分野でもスペシャリストになるには相応の努力と時間を要します。

しかし、苦労の末に他者にはない強みを身につければ、それは今後言語聴覚士として生きていくうえで非常に大きな財産になることと思います。

 

根を詰める必要はないとは思いますが、経験年数だけ重ねた言語聴覚士にならないように日々学びの姿勢をもって治療や研修に参加していく心構えが必要です。

ゼネラリストになる

色々と使えたら便利ですよね

ゼネラリスト【generalist】:広範な分野の知識・技術・経験をもつ人。ジェネラリスト。

引用・出典 大辞林第三版

「失語は苦手だから嚥下だけリハビリしたい」などの苦手意識から対応できる領域が狭い人。

その領域のスペシャリストになって言語聴覚士として生き残っていくのも一つの方法です。

しかし、若い時分からいきなりその分野だけでスペシャリストを目指すのは少々リスクがあります。

他を知らなければ、その領域が本当に自分に合ったものかわかりませし、視野が狭くなり自分の可能性を狭めてしまいます。

また、当然競争者は多くいるので、その中で勝ち抜ける保障などありませんし、結局他との差別化にならず大きな強みにはならないことも。

 

言語聴覚士が対応するものとして

  • 対象:「小児・成人」
  • 時期:「急性期・回復期・維持期(生活期)」
  • 場所:「病院・通所・訪問」
  • 症状:「失語症・構音障害・嚥下障害・高次脳機能障害」など

幅広くあります。

全てでスペシャリストになるのは、無理とは言いませんが、莫大な時間と努力を要します。

まずは、ある程度深く広く学んでいきながらゼネラリストをめざし、その経験の中で自分にあった興味のある分野でスペシャリストを目指して強みを作っていく。

この過程を踏むことが、言語聴覚士として活躍しやすく、やりがいを感じやすい方略ではないかと思います。

 

言語聴覚士なのに失語症については、基本的なことだけしか知らないなんてかっこつきませんし、患者様に対しても失礼ですよね。

幅広い領域の知識を持っているということは、それだけで一つの強みになります。

広い知識や考え方を持っていれば、おのずと必要とされる場面も多くなり(チャンスが増える)、状況に合わせて臨機応変に対応できるようになります。

 

まずは、幅広く社会や病院、患者様から必要とされながる存在になりながら、特化した強みを作っていくのも言語聴覚士として高みを目指す一つの方法だといえるでは?

アンテナを張っておく

最新の情報を広く受信中・・

医学は日々進歩しています。

学生時代の知識のまま変わらずにいるのであれば、どんどん時代に取り残されていきます。

スマホや経頭蓋磁気刺激を使用したリハビリなど、機械を取り入れたリハビリが主流になる時代が来るのもすぐかもしれません。取り残されないためにも、常に情報収集のアンテナを張っておく必要があります。

 

一番、情報収集で簡単な方法は、日本言語聴覚士協会・県士会に入っておくことです。

定期的に協会誌が送られてきて、最新の情報を教えてくれます。

また、勉強会への参加なども無料や割引価格になることが多いようです。デメリットは年会費がかかることですが、それ以上のメリットはあると思います。

協会の力が弱いと言語聴覚士の社会的地位も低くなるため、結果的に自分の首を絞める未来につながらないようにしましょう。

人間関係を広げる

つながりがつながりを呼ぶ

どの職種の方にも言えることですが、人間関係は幅広く持っていた方が様々なメリットがあります。

  • 視野が広がる
  • チャンスが広がる
  • 情報収集ができる など。

研修に参加した場合は積極的に話しかけて交流を持ったり、懇親会がある場合は積極的に参加してみましょう。

人見知りの気がある人は少し億劫かもしれませんが(私も苦手です、、)、自分にとってプラスになると信じて極力参加するようにしています。

どうしても、同じ職場の人とばかり接していると偏った視野を持ちがちです。

また、研修会に参加している人は意識が高い人が多く、別の研修に参加したら「また合いましたね!」的な経験が良くあります。そういった人たちは、様々な情報や経験をしていることが多かったりするので、話していて結構面白かったりしますよ。

プレゼンテーション能力を高める

話術巧みなかっこいい大人になりたい

どんなに知識を得て治療技術が向上しても、他者を納得させる説明ができて認められなければ、地位の向上は得られません。

特に言語聴覚士は

  • 個室でリハビリを行うことが多く、どんなことをしているかが不透明。
  • 他職種に比べ、病院に配置される人数が少ない。
  • コミュニケーションという目に見えた変化が得られにくい領域のリハビリ。など

他部門に理解されにくい側面をもっています。

そのため、ヒエラルキーが低くなり、職場においての発言力も低い場合が多いようです。発言力を高めていくためにも、言語聴覚士は積極的に他部門に向けて「何をしているか」を発信していく必要があると考えています。

  • 言語聴覚士のみが参加する学会ではなく、多くのコメディカルが参加する学会で発表する。
  • 伝達をする際に、高い専門性のあるプレゼンを行う。
  • カンファなどで積極的に発言する。 など

『他部門の方にも理解できるレベルまで噛み砕いて、高い専門性のある話をする』ことが、大切です。このような説明ができるようになるには、人一倍の知識・努力が必要ですが、相応以上の見返りがあります。

周りに理解されるということは、頼られやすくなるということ。そして、人は自分にできないことができる人に尊敬の念を持ちやすい性質があります。あの言語聴覚士に相談してみようと思わせればこっちのもんです。

そうやってまわりに思われる頃には病院にとって必要不可欠な存在になっているはず。

おわりに

今できることを今始めましょう!

ただでさえ、理学療法士や作業療法士に比べて、認知度の低い言語聴覚士。

認知度が低いということは、困った時に必要とされにくいということ。

つまりは、需要の低下につながります!

ギラギラとした言語聴覚士が増えていけば、言語聴覚士界ももっと活性化するはず。

言語聴覚士の価値をもっと高めていきたいところ<(`^´)>

 

医療関係者がお金のことを考えるのはタブーな風潮があるように思います。しかし、今の時代お金のことを考えずにのほほんと言語聴覚士を続けていることの方が、リスキーであると感じています。

研修に参加、大学院に行く、学会で発表するなどスキルアップは大切です。

しかし、どれもこれもお金がかかります。そして、金銭面的に苦しんでいては未来への不安から十分なモチベーションを保てないでしょう。特に家族を養っていかなくてはいけない人には死活問題です。

お金の問題で人生を消耗するのは非常にもったいない。

何となく経験年数だけを重ねただけの言語聴覚士になっては貧乏になっても不思議ではありません。

また、努力はしたけど努力をアウトプットせず、お金に変える努力をしない人も貧乏になっていきます。

せっかくなら、しっかりとお金事情のことも考えながらスキルアップを図っていきたいですね。

 

わびさび
自分の力で明るい未来を勝ち取りましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

20代、田舎で言語聴覚士をしています!「わびさび」を感じられる余裕を持つため、QOLの向上を目指します。リハビリ関連の知識のアウトプットを中心に資産運用などにも取り組んでいます。色々なことに挑戦し、役立つ情報を発信できるように頑張ります!!