『やり抜く力』を鍛えるために『ステレオタイプの脅威』を知る。

成功した方々の本などを読んでいると、何かしら強い決意(情熱)を持って、『やり抜く力』をもった人たちが成功を収めています。

依然の私は、「へー、すごいなぁ」とただただ思うだけで、無意識に「この人は根本から私と違う人間だ」とか「自分には絶対無理」とか、やる前から一種のあきらめの状態に陥っていました。

「人前で話すことが苦手な分類の人間だから、講師とか絶対無理」

「人見知りな方だから、社交的な場には相応しくない」 など

私は私に対するイメージを決めつけ、様々な可能性を信じることが出来ませんでした。

って人は結構多いんじゃないかと。

 

ステレオタイプとは?

ステレオタイプとは

集団やカテゴリーに属する人たちに対して、人々が持っているイメージなどのことをステレオタイプと呼ぶ。ステレオタイプには肯定的なものから、偏見や差別につながる否定的な内容のものも多い。従来の社会心理学では偏見や差別などの内容を把握することに重点がおかれていたが、近年ではステレオタイプの認知的メカニズムの解明に重点がおかれている。

引用:科学辞典

 

簡単に言うと、固定観念や先入観と言った観念のことです。

一種の刷り込みみたいなもので、社会生活を送る上で自然と身についていくと言われています。

  • 男=たくましい
  • A型=几帳面
  • 日本人=おもてなしの心がある?

などの「○○=××」といった考え方をステレオタイプといいます。

 

人間は5感を使用して様々な情報を取り入れています。

それは非常に莫大な量の情報です。

それを効率よく処理するためにはステレオタイプの考え方が重要であり、認知資源を節約することにつながります。

例を挙げると、『病院の受付で背筋を丸めて座っている人』をみれば、多くの人は体調が悪いのかなと思うはずです。

これも一種のステレオタイプの捉え方になります。

これを、

  • 顔が青い
  • マスクをしている
  • 目がうつろ

といった情報を一つずつ抽出・分析して、『体調が悪そう』という判断していては余計な時間や脳に負荷がかかります。

つまり、ステレオタイプの捉え方が出来ないと、情報を処理して統合する際に脳に過負荷がかかり、とても非効率的であるということです。

わびさび
社会を生きていくために必要な能力です。

 

ステレオタイプの脅威とは?

ステレオタイプの捉え方は、思い込みから勘違いを引き起こす原因にもなりえます。

ステレオタイプをその集団の成員が意識すると、ステレオタイプの内容と同じ方向へと変化していく現象をステレオタイプ脅威と呼ぶ。得意とする課題でも、苦手かもしれないという不安を与えただけで成績は低下する可能性がある。逆にその不安を取り除いてやれば、成績は回復する。

引用:科学辞典

「白人は黒人より優れている」などの、偏見や差別はステレオタイプの脅威の代表的なものですね。

これは、他者に対してだけでなく、自分のことも「こういう人間だ」とステレオタイプに捉えている可能性があります。

このステレオタイプの脅威を知ってから、私の今までの人生を思い浮かべてみると、このステレオタイプの脅威に陥ってたのかもと思い当る点がいくつかあります。

今までの人生経験から

「私」=

  • 男だから理系が得意、文系が苦手
  • 人とコミュニケーションをとるのが下手くそ
  • 人前に立つタイプじゃない など

勝手に思い込んで、その通りになるような行動を選択してきたように思います。

とある研究では「年齢とともに記憶力は低下する」という記事を読んだ人と読まなかった人だと、記事を読んだ人の方が実際に記憶している単語量が少なかったことが示されています。また、インドの実験では、農村の少年たちにカーストと呼ばれる自分たちの社会的な身分を思い出させてからテストを受けさせた場合、そうしなかった時に比べて、成績が悪あったことを示す実験があります。「社会的身分が低いと成功できない」というステレオタイプを刷り込まれると、まさに自分自身がそれを踏襲してしまうのです。

引用:「学力」の経済学 pp94

まさに、自己催眠といっても過言ではないなぁと読んだ時に思いました。

ついつい、負の側面にばかり目が行ってしまいがちですが、逆にこのステレオタイプの捉え方をプラスに転換できれば、様々な可能性を見出すこともできるはずです。

 

思い込みが可能性を狭めているかも

ステレオタイプの脅威を知ってから、自分にどれだけの可能性があるのかは全くわかりませんが、『私=○○』といった考え方で、何かをあきらめるといったことは止めていこうと考えさせられました。

 

リハビリにおいても、高齢や身体障害という要素を抱えながらも、「まだまだ自分は若い」「家に帰ってゴルフをやるんだ」と自分の可能性を信じている人は、回復も早く、見た目も若く、活力にあふれ、目標を達成している人が本当に多いです。

自分の様々な可能性を信じてあげる。

というのは、普段から自己効力感の低い人(私)は難しいことだと実感しています。

ですが、『可能性を広げ、やり抜く力』を鍛えるためにも、自己効力感を高めるということは非常に大事な要素なのだと思います。

わびさび
「ああ、やっぱりね」より、「やってやった」。「こんなはずでは」⇒試行錯誤、といった循環に。

 

 

取りあえず飛び込む。そして、やり抜く。

苦手と思い込んでいる物に対してはまず、取り組もうと思いません。

その時に、ステレオタイプの考え方を思い出す。

苦手と思い込んでいるだけなんじゃないかと。

そして、『取りあえず飛び込んでみる』

時には勢いも必要ですが、『とりあえず飛び込んでみる』って少しの勇気さえあれば結構できるもんだと最近実感しています。

冷静な自分であったら絶対に取り組まないようなことに対しても、深く考えず勢いで飛び込んでみる。

私の場合ですが、考え過ぎて結局行動しないってことがかなり多くあります。

横道にそれたりすると、その時の気持ちも薄れてしまって再び取り組もうとするのにすごい労力を必要とします。

なので最近は、考え過ぎているなと思ったら、『とりあえず飛び込む』ように。

 

始まってしまったら、あとはもう『やる』しかありません。

そこで、更に『やり抜く』ためには、自分の可能性を信じてあげる

「俺はやれる分類のやつだ!」と。

妄想野郎に成り下がらないように、日々努力。

『ステレオタイプの脅威』に囚われず、価値観を広げていく。

そして、成功体験を積み、自己効力感を高める。

それが、『やり抜く力』を鍛えることにつながると思っています。

わびさび
他者から何か言われたくらいで、ぶれないような信念を持つ!

 

さいごに:『障害』と『ステレオタイプ』

麻痺や失語症といった要素を抱えると、「私は障害者になったのだ」と無意識に『障害者』というカテゴリーに当てはめてしまう、、自分では思っていなくとも、周りが「障害者だから・・」といった意識で接することでも。。

そうなると、「障害があるから・・」と何事にも取り組む意欲が乏しくなりやすいですし、周りが「障害者」と意識して接することで、障害者らしい模範的な行動を取る事にもつながります。

つまり、『障害者はこうあるべき』というステレオタイプの思い込みが障害者を作っている側面もあると思います。

『自分はこうあるべき』という考え方と一緒。

 

セラピストは、障害があっても様々な可能性を提示できる存在であるべきだと思います。

 

セラピストとして、患者さんの自己効力感を高められるような関わり方をと、自戒の念も込めて。

そのためにも、日々努力。

まず自分が、ステレオタイプの捉え方を知り、周りの雑音に流されず、自己効力感を高めながら、『やり抜く力』を鍛えていかねばと思っています<(`^´)>

わびさび
様々な可能性を探る存在=セラピスト。なんかカッコいい。笑

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ABOUTこの記事をかいた人

20代、田舎で言語聴覚士をしています!「わびさび」を感じられる余裕を持つため、QOLの向上を目指します。リハビリ関連の知識のアウトプットを中心に資産運用などにも取り組んでいます。色々なことに挑戦し、役立つ情報を発信できるように頑張ります!!